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若手時代の経験が今のフクロウラボを作っている。代表清水さんの新人の頃の話

春は新しい年度を迎える特別な季節。特に、新卒入社を迎える方や若手の方にとって、この季節は新しい気持ちで仕事に向かう貴重な時間なのではないでしょうか。

今回のインタビューは、フクロウラボ代表の清水さんに「新人時代の話」を聞きます。清水さん自身がどんな新人時代を過ごしたかや、その時の経験が今のフクロウラボにどう影響を与えているのかをお話しいただきました。

大学時代は音楽スタッフに夢中。
人気のインターネット業界を志す

──今日は、清水さんの新人時代のお話を聞きたいと思います。まず、社会に出る前のお話から。どんな学生時代を送っていたのでしょうか。

大学ではサークルに入らず、興味のあった音楽のイベントスタッフをボランティアでやっていました。50〜100人くらいを集客するクラブで、新しくイベントに来てくれたお客さんにリピーターになってもらうためにコミュニケーションを取るのが僕の役目。再びイベントに足を運んでもらうため、その場の気の合いそうな人を紹介したり、イベントのことを話したりしていました。

──このボランティアスタッフはどのようなきっかけでやることになったのでしょう。

もともと音楽が好きで、興味のあるイベントだったので自分から何か手伝いたいと申し出ました。音楽がとても好きだったので、長く続けていましたよ。

──就職活動をする時に、音楽やイベント業界への就職は考えなかったのですか?

それはありませんでした。就職活動は全く別の軸を持っていたのです。目指していた業界は、これから伸びそうなインターネット業界や、みんなに人気のコンサルティングなど。よくいるミーハーな就活生でした。

新しい刺激が欲しいと感じていた新人時代。
もっと素直になった方がよかった

──1社目は株式会社ファンコミュニケーションズですね。4年弱勤めたので、新人時代の前半はここで過ごしたことになります。どんな新人だったと振り返りますか?

入社したばかりの頃から、営業成績が良い方でした。仕事をしながらさらに働き方を磨くことができ、働くのが楽しかったのを覚えています。当時の僕はインターネットテクノロジーや広告に興味があって、最先端のテクノロジーや、アメリカのインターネット広告事情などに夢中でした。会社で同じようなことに興味を持っている先輩を見つけるという出会いにも恵まれました。

2、3年目になると、仕事がうまくいく一方で、新しい刺激が欲しいという気持ちが湧いてきました。今振り返ると、他責思考だなあと感じます。自分で改善できることもあっただろうし、チームや上長に働きかけてもよかった。けれどこの時は、それがまだできなかったんです。

──もしもこの時の新人の清水さんを、今のフクロウラボで面接したら、採用しますか?

新卒なら採用すると思います。けれど、もっと素直になったほうがいいとは伝えるでしょうね。「ありがとう」と「ごめんなさい」を言うことの大切さ、他人に興味を持つことをアドバイスすると思います。

2社目、3社目までの経験が今のフクロウラボを作っている

──この後、フクロウラボを起業するまでに2社目株式会社アトランティス(以下、アトランティス)、3社目のグリー株式会社(以下、グリー)で働かれています。1社目も含めて、今の働き方をどこで身につけられたのでしょうか。

1社目のファンコミニケーションズでは、今仕事で大切にしている仕事術を学んだと思います。フクロウラボで僕が繰り返し伝えている「当たり前のことをちゃんとやろう」は、ファンコミュニケーションズの創業者である柳澤 安慶さんが繰り返し伝えていたことです。凡事徹底の大切さを、ここで学びました。

──2社目のアトランティスではいかがでしたか。

2社目のアトランティスは、いわゆる小規模のベンチャー企業でした。ここで初めて起業家たちを目の当たりにして、その精神を学びました。たくさんの起業家の生き方を見られただけでなく、その楽しさやスタートアップのエネルギーや働き方を学びました。例えば、モメンタムの作り方や「気合いでやる」精神。2、300人の組織では味わえなかった「本気でやらないと潰れる」というスタートアップで生きていく姿勢や、仕事のあり方を学びました。

──この時の経験がフクロウラボの立ち上げに生きているんですね。その後のグリーはどんな場所だったのでしょう。

ここではビジネスの強度を保つための組織づくりを学びました。当時のグリーは会社として急拡大している真っ只中で、高いビジネスの力を持っているいわゆる“ビジネスマッチョ”がたくさん働いていました。彼らからビジネスを実行していく力や仕組み化の力を学んだのです。

──フクロウラボの立ち上げ期が過ぎ、組織として強くなる時の方法論にはこの経験が生きているのですね。清水さんご自身は、ここまでのキャリアを振り返ってどのように感じますか。

起業してから困難なことがあるたびに、それまでの経験や言われたことを思い出して「そういうことだったのか」と振り返ることが多くあります。特にアトランティスの木村さんが話していた「朝ちゃんと会社に来る」「報・連・相」「約束を守る」ことは、当時こそ響いていなかったけれど起業してから大切なことだったのだなとその言葉の大切さを感じます。

今フクロウラボで大切にしていることは、全てこの3つの会社から学んだことがベースになっています。責務を守ること、お客様からの期待を超えること、ベンチャー企業としてのストイックさなどは、全て自分が新人時代にインストールしてもらったことだったのです。

多様な選択肢がある時代だからこそ、自分をコントロールする必要がある

──今年の4月も、たくさんの新卒社員が社会人生活をスタートさせます。彼らに対してどのようなことを感じますか。

今は社会が多様化して選択肢が増えた分、生きやすいけれど自己成長するのが難しい時代なのではないかと思います。新人時代は厳しい要求に応えることで成長する絶好のチャンスですが、今は強い圧力をかけたり、厳しいことを言うこと自体が難しい社会です。たくさんの選択肢があって、辛ければ「逃げてもいいんだよ」と言ってくれる、優しい世界でもある。

それ自体が悪いことではありませんが、以前よりも自分で自分をコントロールする必要があるのではないでしょうか。本当に踏ん張らなければいけないシーンや、気合いを入れないといけない瞬間に自分で向き合うのは、僕の新人時代よりも難しいのだろうと思います。僕だったら絶対に楽な方に流されていると思います(笑)。

──確かに、かつての「何も考えずにやる」文化はもうありませんね。そんな今の新卒社員や若手のメンバーに、何かアドバイスはありますか?

仕事で成功したいなら、近くにいる人の信頼を得ることから始めてみてはどうでしょう。同じチームの人、同じ執務室のエリアで働いている人から信用を得ることにエネルギーを使うのが良いのではないでしょうか。

入社直後は、大きなプロジェクトや難易度の高い仕事ではなく、比較的簡単な仕事を任されるので、その約束や納期を守ることで、近くにいる人の信頼を積み重ねていくのです。そうすれば、次第に大きな仕事を任せてもらえるようになり、仕事が楽しくなったり、働きやすい環境が作れたりする。チームメンバーといい人間関係ができれば職場そのものがハッピーになっていくのです。

──フクロウラボの社員に清水さんが伝えていることにも似ていますね。これからのフクロウラボでは、新卒採用も計画しているとのこと。新人や若手メンバーにとって、どんな場所でありたいと考えていますか。

新卒採用をするという意思決定はすでに行いましたから、近い将来フクロウラボで新人を迎える日がくるでしょう。また、フクロウラボのメンバーのボリュームゾーンは2年目から5年目の若手たちで、それはこれからも変わらないはずです。

そんな彼らにとって、フクロウラボは、今後どんな職場に行っても使えるビジネスの所作を学べる場所でありたいと思っています。職種や業界を変えても通用するビジネスの基本や姿勢を身につけられるような。新人時代を過ごして後悔しないような職場になるよう、これからもフクロウラボを育てていくつもりです。

(写真・文:出川 光)

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