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メディアのクリエイティブを支え、マーケッターに気づきを提供する。高い効果だけではないCircuit Xの価値

創業10周年を迎えたフクロウラボ。その事業の中核である「Circuit X」は、その効果の高さから第三者機関のランキングに順位づけられるなど高い評価を得てきました。Circuit Xは、メディアと広告主に、ひいては社会にどんな価値を提供しているのでしょうか。入社時からCircuit Xを育ててきた有岡 卓哉(ありおか・たくや)さんに、お話を伺いました。

Circuit Xのはじまり。アドバンテージとなった動画クリエイティブの成功

──有岡さんがフクロウラボに入社した当時のお話を聞かせてください。Circuit Xは、どのようにスタートしたのでしょうか。

私が入社した時は「Circuit」の名称で、ディープリンクの実装サポートを行うサービスでした。Circuitの基礎設計を転用し、2016年からアフィリエイトモデルで広告事業を開始。現在もロゴは「Circuit」のままですが、その頃に名称が「Circuit X」になりました。

Circuit Xがスタートした当初は、私と清水さんがビジネスサイドを担当し、私は営業からプロダクト企画まで幅広く担当していました。なので、Circuit Xの価値や、開発には初期段階から向き合い続けてきました。

──当時を振り返って、現在のCircuit Xを形作る基礎となった出来事はありますか?

動画クリエイティブの開発は強く印象に残っています。当時、ユーザーにサービス内容を分かりやすく伝えるため、アプリストアやゲーム攻略サイトで動画を活用するケースが増えてきていました。これは広告に活かせるはずだと思い、動画広告を配信できないかとエンジニアに打診したところ、なんと一晩にして形になったのです。

動画広告は今となっては当たり前ですが、当時は動画クリエイティブを扱えるASPがほかになく、それをCircuit Xの強みにすることができました。ベンチャーらしい素早いプロトタイピングによって機能がつくられ、メディアと広告主の双方から好評を得られた思い出深いエピソードです。

メディア視点で開発すれば、高い広告結果が返ってくる

──動画クリエイティブをはじめ、Circuit Xでは新しい機能をチャレンジングに取り入れてきたのですね。

そうですね。私や清水さんの考えは、Circuit Xの価値貢献の優先度を、メディアに置くというものです。良い広告掲載の結果は、良いメディアがあって初めて生まれるからです。広告主に予算があっても、掲載先のメディアがなければ使いどころがありません。だからこそ、メディアにとって便利になる機能や、スムーズに広告運用ができる機能を積極的に取り入れてきました。それは、時にフクロウラボの利益を度外視した機能でもあります。

例えば、Circuit Xの広告対象外のデバイスからの流入があった時、他社ASPに振り分ける機能です。Circuit Xはアプリ向けの広告配信プラットフォームなので、iOSとAndroid以外、つまりパソコンからの流入は感知しません。メディアを運営している方からすれば、せっかくのマネタイズの機会を逃していることになります。そこで、対象外の流入には他社ASPを表示できる機能をリリースしました。

また、ひとつの掲載リンクで、広告を自由にカスタマイズできる機能を開発。結果の出ている広告に切り替える時、わざわざブログなどを編集してリンクを貼り直す運用の手間を省けるようにしたのです。これらのメディア視点の開発が実り、多くの優良メディアの獲得に成功しました。

──現在も、メディア側に重きを置いた開発を行う考え方は継承されているのでしょうか?

はい、引き続きメディアに比重を置いています。実際に優良メディアに多く使っていただけることでCircuit Xは高い広告効果を出すことに成功しています。

メディアには収益を、広告主には効果と気づきを

──誰かに価値を届けることを仕事のモチベーションにする方は多いと思います。ここからは、Circuit Xが届ける価値について教えてください。まず、メディアに対してはどのような価値を届けているでしょうか?

高い収益をお返しできることです。優良なメディアが集まっていることにより、広告主の方によりアクティブなユーザーを送客することができるため、Circuit Xの広告は比較的高単価です。収益が上がれば、さらにメディア運営を盛り上げたり、自身のクリエイティブに集中することができます。

──広告主に対しての価値は、どのようなものなのでしょうか?

まず、パフォーマンスです。AppsFlyerという効果測定を行う会社によるランキングでは、パフォーマンスのランキングでMeta、Google、LINEなどの大手をおさえ2位にランクインしています。更新ごとに順位が上下することはあっても、毎回ランクインしていることは確かなパフォーマンスをお返しできている証拠だと考えています。また、このランキングはインプレッションではなく、ユーザーのアクティブ率を評価したもの。質の良いユーザーを獲得できることは、広告主に対しての何よりの価値です。

また、フクロウラボの営業担当者を通して、メディアの紹介切り口などをヒントにビジネスに気づきを得ていただけるのもCircuit Xの副次的な価値だと言えるでしょう。

メディアは「どうやったらユーザーに響くのか」を考え、より魅力的な紹介文や記事を作ります。営業担当者を通してそれらの視点を得ることで、マーケティングの新たなヒントとなる可能性があります。競合との差を見つけづらいアフィリエイト広告配信プラットフォームという性質上、そのような付加価値を感じていただけるよう、フクロウラボの営業メンバーは提案力に磨きをかけています。

メディアと広告主をつなぎ、人々に楽しみを届ける架け橋になる。

──今後、Circuit Xはどのようなプロダクトに進化していくのでしょうか。

最近では、広告により集まったユーザーが課金などを行った時に成果報酬を支払う、パフォーマンスマーケティングが存在感を強めています。Circuit Xも、それを意識した機能開発を行っていくつもりです。

──これからのCircuit Xの未来がますます楽しみですね。

ありがとうございます。Circuit Xには、単なる広告配信プラットフォームではなく、たくさんの可能性が詰まっていると感じます。

今年の夏、家族で花火大会に行った時のこと。打ち上がる花火に照らされながら、提供元の企業名がアナウンスされるのを聞いていました。その時「無料で見ているこの花火も、提供元による資金によって展開される広告モデルのエンターテインメントなのだな」と気がついたのです。Circuit Xもまた、広告による収益をお返しすることで、メディアというエンターテインメントを加速させるお手伝いをしています。時には広告そのものが読み物や情報として価値のあるものになることもあります。

多くの人を楽しませるメディアと、商品をより多くの人に届けたい広告主。私たちがその架け橋となることで生まれる価値はたくさんあるはずです。

いつか、この花火のように、例えばドローン技術で夜空に打ち上げるデジタルエンターテインメントが登場したら。その時の提供元のアナウンスはどんな広告に姿を変えるだろう。その時は、Circuit Xをどう活用しようか。そんな未来を想像をしながら、これからもプロダクトの進化に貢献していきたいと思います。

(写真・取材:出川 光)

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