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社員のココロの声を聞くために、独自のモチベーションサーベイを導入した話~アンケート結果も公開しちゃいます~

こんにちは。広報担当の紙谷です。昨今、従業員エンゲージメントという言葉をよく耳にするようになってきました。エンゲージメントとは、社員の会社に対する『愛着心』や『思い入れ』を表すもの。労働人口の減少による人材不足は深刻化し、平成初期生まれであるミレニアル世代が戦力の核を担う今では、従来のような金銭的な報酬だけではなく、従業員エンゲージメントを向上させる取り組みが注目を集めています。

フクロウラボでは、より働きがいのある会社へと成長していくべく、2018年7月よりオリジナルのモチベーションサーベイ(従業員アンケート)を始めました。今回は執行役員/プロダクト責任者の有岡さんに、アンケートを通して実現したい組織像についてお話を聞いていきます。

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組織の健康診断の役目を果たす『FUKUROU PIT』

紙谷:有岡さん、フクロウラボの従業員アンケート『FUKUROU PIT』をスタートしてから約2年が経ちました。そもそも定期的にアンケートを取ろうと思ったきっかけは何だったのですか?

有岡さん:アンケートについて相談し始めたのは2018年5月頃で、6月にはオフィス移転を控えていました。それまではマンションの1室を借りて20人弱でやっていたわけですが、おかげさまで従業員数が増えて手狭になり、50人くらいまで入れる広さのビルへ移りました。

紙谷:現オフィスの前々オフィスのときの出来事ですか、、、!

有岡さん:はい。人数が増えてきたことで、1人ひとりとの日常的な接点が減ってきたなと感じていました。経営陣とメンバー、メンバー同士など、物理的に距離が遠くなっていくのは仕方ないことですが、興味や気持ちの変化などを汲み取って改善できる事象については対応していきたいと考えていました。また、以前から月1回ほど定期的に1on1をしていましたが、対面では言いにくい不満もあるんじゃないか、というのがきっかけでしたね。

あとは経営サイドとして、会社としてやりたいことや方向性を伝えた上で、伝えたいことがちゃんと伝わっているのか/実現するためのアクションは足りているのかなど、フィードバックを得る機会がほしかった面もありました。

紙谷:なるほど。クリティカルな課題があってそれを解決するための施策というよりは、先回りして潜在的な課題を把握するための施策として導入したのですね。

有岡さん:はい。対面のコミュニケーションも重視しているものの、1日8時間という制約の中で1人ひとりとの日常的な接点が以前より減っていくのは、事業が拡大する上で避けられないことでしたから。

↓↓2017年2月/マンションの一室がオフィスだった頃

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↓↓2019年11月(従業員数3倍くらい)

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業務に向き合いやすい環境整備が、パフォーマンスにつながる

紙谷:アンケートの導入準備をする中で、名前は意外と大事だから!と有岡さんがたくさん案を出してくれました。『FUKUROU PIT』という名前にはどんな意味が込められているんですか?

有岡さん:まず、シンプルで覚えやすいものがいいなと思っていました。あとは毎月やるものなので、メンバーが気軽に答えられるように、音の響きも軽い感じがするものにしようと。

『FUKUROU』はそのまま社名から取って、『PIT』は自社プロダクトが『Circuit X(サーキットエックス)』という名称なので、その『サーキット』という響きから着想してます。このアンケートを通して、自動車レースのピットインのように定期的に状態の確認をし、必要に応じて燃料を足したりタイヤを交換したり、パフォーマンスをぐっと引き上げるきっかけにしたいと思って『FUKUROU PIT』に決めました。

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紙谷:FUKUROU PITで毎月コンディションチェックをすることで、どのような状態を実現したいのでしょうか?

有岡さん:FUKUROU PITを実施する目的は、『メンバーと会社の向かっている方向のすり合わせ、現状把握・課題の明確化・健全性向上』です。回答結果をもとに、『メンバーがそれぞれ向き合うべきこと(営業担当なら顧客、エンジニアならプロダクト、などですね)に集中し成果が出せる環境を作り、維持すること』がこのアンケートの果たすべき役割。

なので実現したい状態というと、まずは仕事により集中できる環境を整えることですね。オフィス環境などの物理的な面だけでなく、心理的に仕事への集中を阻害するものもとっぱらって、生産性が高い状態を目指しています。

紙谷:実際に2年ほど続けてみてどうですか?

有岡さん:思ったほどスコアのアップ・ダウンはないなぁと思うんですが、定点観測的に『変化がない』ということも大切なデータなので、やってよかったと思っています。『バリューを体現していると思うメンバーを教えて』という質問では、メンバーの意外な一面を知れたりと発見がありますね。

フクロウラボが丸裸に!?アンケート結果を大公開

ではここで、直近のFUKUROU PIT回答結果を一部公開しちゃいます。ちなみに対象者は雇用形態に関わらず全従業員で、回答率は90~95%。

1904チームワーク

チームに貢献したいと思いますか?
貢献したい+まぁまぁ貢献したいを合わせると94%!会社としてこの項目は高い水準を維持したいキーポイントでもあるので、今後もコミュニケーション施策やメッセージングは大切にしていきたいと思います。

1904心理的安全性

周囲は自分の意見や提案を聞き入れてくれると感じますか?
こちらはいわゆる心理的安全性に関するチェック項目です。もちろんこの質問結果だけでは安全性が担保できているとは言えませんが、雇用形態や年齢、経験に関わらず意見を出しやすい環境作りにはここ数ヶ月特に力を入れています。

代表の清水さんの言葉を借りれば『雑に依頼し合える関係』。詳しい人に聞けば1分で済むことを、話しかけるのをためらうせいで解決に20分かかるとすれば、その関係性が改善されるだけで20倍業務スピードが上がり、その分他のことに時間や脳みそを使えるし生産性も向上すると。まずは安心して発言できる環境を保つことが、結果的に事業を加速させると考えています。

1904オフィス環境

仕事に集中しやすいオフィス環境ですか?
良いスコアばかりでなく課題点もご紹介すると、オフィス環境はまだまだ伸びしろがあるようです。落ち着いて業務ができることを優先し、いわゆるキラキラオフィスではなく、必要最低限の設備となっています。それが特別不便というわけではないのですが、まだまだみんなの意見を聞きながら、改善する余地アリです、、、!

1904バリュー

フクロウラボのバリューを知っていますか?
理解している+共感している+実践している=94%なので決して悪くはないのですが、、、まだまだ浸透しきっているとは言えません。腹落ちして自らバリューを実践してくれる人が増え、結果的により良い価値提供ができる、それを見てまた実践する人が増えるという良い循環を作っていきたいと思っています。

このように毎月同じ質問を繰り返すことで、組織としてのヘルスチェックを行なっています。あくまで参考数値ではありますが、最近ちょっと会社としての士気が下がりがちかも?など微妙なトレンドを読み取ることができるので、全社方針の共有や個人に期待する役割を伝える濃度の微調整に活かしています。また、スポットで入れ替えている質問事項もあり、テストマーケティング的に導入した施策の浸透度合いや評判を測ることなどにも役立っています。