夢は役員になること。フクロウラボの海外営業として働く
入社して3ヶ月。まだ慣れない状態での取材を想像していたら、すでに数カ国にクライアントを持っているというので驚きました。海外営業の仕事について、沈 倩穎(チン セイイン)さんに聞きました。
中国から日本にきて、フクロウラボに出会うまで
──これまでのキャリアを教えてください。営業のお仕事をずっとされていたのでしょうか?
いいえ、これまで全く違う仕事をしてきたんですよ。2011年に交換留学で日本に来て、アルバイトをしながら就職活動をしました。中国は激しい競争社会で、みんなが上海で働くことを目指しています。そこで頑張るよりも日本で働いてみたいなと思いました。
仕事探しの軸は言語を使うことで、通訳や、外国籍の人が日本に赴任する時のサポートの仕事をしていました。それがコロナで減ってしまい、今後の人生をどう生きて行こうかと考えることになって。これまでの仕事はサービス業だったので、今度は法人を相手にする営業の仕事をやってみたいと、営業職についたのです。なので、フクロウラボが海外営業としての最初のキャリアです。
──そうだったんですね。フクロウラボのことは、どのようなきっかけで知ったのでしょうか。
転職先を探すためのサイトで、機能を使ってフクロウラボを「お気に入り」にしたんです。すると、フクロウラボからもリアクションがあって。代表の清水さんとお話をしてみて、面白いなと思いました。私、面白い人と話すのが好きなんですよ。
──他の会社も検討していたと思います。フクロウラボならではの魅力はどんなことでしたか?
フクロウラボは、日本では珍しく、面談を進めている間にチームメンバーとご飯を食べに行く機会を作ってくれました。そこで一緒に働くメンバーと話してみると、みんな自立していて、自由で、心を込めて自分がやりたい仕事をしていると感じて。そういう雰囲気がいいなと思ったので、フクロウラボに決めました。
──実際に入社してみて、その印象は変わりましたか?
想像していたよりも自由な雰囲気で驚きました。年齢や役職が上の人とも、役員とも気軽に話せますし、代表の清水さんも気付いたら隣にいるような距離感です。Slackではどのチャンネルでも気軽に話せる雰囲気があって、アイディアを思いついたら自由にシェアすることができます。ここまで自由だとは、入社する前には想像していませんでした。自由な雰囲気が好きで、自立して仕事ができる人は、フクロウラボで働くのを楽しめると思いますよ。
世界中にクライアントを持つ、営業の仕事
──現在のお仕事についても教えてください。海外の広告営業というのは、どんな仕事なんでしょうか。
仰ったとおり、現在の仕事は海外向けの広告営業です。営業の仕事は、クライアントを見つけてから広告の運用を伴走するまで。クライアントはSNSなどを使って自力で探します。リストを作ったら、自分なりの作戦をたててアプローチしていきます。
リストの作り方やコンタクトの仕方など、営業スタイルは人によってさまざまですが、私はSNSですでに出稿しているクライアントを見つけて、それに類似するクライアントをリストアップしていくやり方をとっています。
他の会社と違うのが、ヒアリング、出稿だけでなく、運用とその後の提案なども全て営業担当が行うことです。出稿いただいた広告の効果をみながら、運用の提案やフィードバックを繰り返して、さらに良い関係を築けるようにしていきます。私は今、ロンドン、イスラエル、シンガポール、日本とさまざまな国にすでにクライアントを持っているんですよ。
──すごい。もうそんなにクライアントがいるんですね。
以前の仕事でお付き合いがあったクライアントに声をかけてみたんです。サービス内容を聞いて、出稿を決めてくれました。嬉しかったです。あとチームメンバーから引き継いだ案件もありますね。
──お仕事をするにあたって、こだわっていることはありますか?
クライアントからの連絡に返信するスピードです。すぐに返事をすることで信頼が生まれるというのが、私の考えだからです。大切にされている、という感じが伝わると思うので。クライアントの国との時差も考えて、急いで返信してももう寝ているな、という時などは次の日にまわして緩急をつけています。夜の8時くらいまでだったら、返信しています。
──なるほど。こまめなフォローがクライアントの出稿継続にもつながりそうですね。
商品が優れているから、受注には自信あり
──初めての営業職で、大変だったことはありませんでしたか?
そうですね......どの職種にもあることなのかもしれませんが、略語には苦労しました。営業の仕事だけでなく、インターネット広告の仕事も初めてだったので、略語の意味がわからなくて。ミーティングが終わったらこっそり調べたりするうちに慣れてきました。
──確かに、聴き慣れない略語がたくさんありますよね。営業職だと受注や達成のプレッシャーなどはありませんか?
それはあまり心配していません。Circuit Xは優れた商品なので、効果がとてもいいんですよ。実際、出稿いただいた広告のパフォーマンスを測定するツールで他の広告と比べてみても、コンバージョンやリテンションの数字がいいんです。広告を掲載するメディアを開拓してくれるチームがどんどん新しいメディアを開拓してくれるので相性のよいメディアに掲載できますし、きちんと商品を説明すれば受注ができるという手応えを感じているんです。出稿したいという意思さえあれば、受注できる自信があります。
成果を喜んでくれるチームメンバーと、これからの夢
──まだ入社されて3ヶ月ですが、嬉しかったことを挙げるとしたら、どんなことでしょうか。
大きなカメラのアプリをやっている会社とつながって、現在契約を進めているものがあります。受注意志があることも確認しているので、きっと受注できるのではないかな。そういう大きな案件とつながったのはもちろん、チームのメンバーにそういう大きなクライアントとつながったことを評価してもらえて嬉しかったです。
──それは受注が楽しみですね。最後に、これからの目標があれば教えてください。
そんなに遠い未来のことは考えていません。まずは、大きなクライアントさんを捕まえて今期をいい成績で終わること。カジュアルゲームという、難しくないタイプのゲームが流行っているので、そういうクライアントにもアプローチしてみようかなと思っているところです。
それから、そうだな。日本はとても居心地がいいので、ずっと住みたいなと思っています。せっかく働くなら、フクロウラボの役員になりたいなと思います。女性初で、さらに外国籍。どうですか?
──格好いい!その時はまたインタビューに登場してくださいね。
もちろんです!
(写真・文:出川 光)