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志望動機は重要じゃない。フクロウラボが「一緒に働きたいのはこんな人」

第二創業期とも言える大きな変化を迎えているフクロウラボ。これまでに公開した「営業、経理、総務、採用担当まで全てをきっちりこなすベンチャー社長が語る、一緒に働きたい人はこんな人!」に続き、現在の一緒に働きたい人、フクロウラボの魅力について聞きました。

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──以前インタビューでどんな人と働きたいかを伺いました。そこから会社や社会状況も変わったと思いますが、一緒に働きたい人の条件は変わりましたか?

いえ、一緒に働きたい人のイメージは変わりません。強いていえば解像度が上がった部分はあるかもしれませんね。

──なるほど。では改めて、どんな人と働きたいかを最初にお聞きしておきたいと思います。

フクロウラボのカルチャーに合う人です。それは、素直でいい人のこと。人間力がある、徳があるという言い方もできます。

──具体的にはどんな人のことでしょう。

例えば、保育園や小学校で習うような基本、「ありがとう」「ごめんなさい」が言える、落ちているゴミを拾える、などです。それを会社に置き換えると、「隣の席で気持ちよく働くイメージがわく人」ともよく僕は例えています。

スキルや志望動機は気にしていない

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──だんだんイメージが湧いてきました。今お話いただいたことは人間性の部分が大きいと思うのですが、スキルなどの面ではいかがですか?

うーん。僕は面接で、スキルや志望動機を気にしていないんですよ。

──どうしてですか?

まず、スキルについては、最終的に現場のメンバーが見れば良いものなので、僕は見ない。志望動機については、そんなものないじゃないですか。とってつけたようなことを言われても意味がないので、僕は志望動機を重視していないんです。

──なるほど。それでは逆に、必ず聞いていることはあるのでしょうか?

転職の理由と会社に求めていることです。これを聞けば、入社いただいた後、幸せになれるかどうかがわかるので。例えば、福利厚生を重視している場合などは今のフェーズのフクロウラボには合わないので、他の会社をおすすめしたいなと。

──合っているなと感じるのはどんな場合ですか?

スキルも大事ですが、先に申し上げた素直でいいやつであることと、この規模の会社なので自走して仕事ができること。そして、その仕事に誠実であると感じられた時です。

──それを面接で判断するのは難しそうにも思えます。

僕は面接を会社側が判断するだけのものだとは考えていないんです。今、面接とは会社と個人が選び選ばれ合う場。なので、「この質問で判断しよう」といった戦略はなく、人と人として話をして、どういう価値観を持っているのかを僕自身から話してみて、お話も聞くようにしています。そうすることで、仕事に対してどんな価値観を持っているかや、一緒に気持ちよく働けるかどうかが見えてくるんです。

──だから一次面接が清水さんなんですね。会社の価値観も伝えた上で相性を見ている。

そうですね。判断を迷う時には、僕の後に面接をしてくれる現場のチームメンバーが判断してくれます。僕がカルチャーや人柄の部分でいいなとおもっても、現場のメンバーと話してみて採用とならないケースもありますよ。

「素直でいいやつ」にこだわる理由

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──先ほど一緒に働きたい人の条件で出していただいた、「素直でいいやつ」には理由がありますか?会社によっては素直さよりも競争心を評価するところもありますよね。

これには理由が二つあります。ひとつは、僕自身が、素直や誠実でない戦い方が得意ではないから。そしてふたつめは、誠実さに欠ける仕事をすると自分に返ってくるからです。

──どういうことでしょうか。

例えば嘘をついて仕事を取ってきたり、まわりの足をわざと引っ張って成果を出したりしても、そんなことはSNSや人づたいにどんどん広まっていってしまいます。SNSで誰もがつながりあっている時代な上、業界も狭いですから。短期で勝負するのならそれでもいいと思いますが、フクロウラボは10年20年と続けたい会社。会社を長期で伸ばすためには、気持ちよく仕事をするほうがいいのです。

公正で働きやすい環境

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──性善説的な考え方でフクロウラボらしいなと感じます。現在の会社の魅力についてもお伺いしたいです。

働きやすい環境を作るために、公正であるように心がけています。例えば、アルバイト雇用であっても業績連動賞与も付与しています。その分アルバイトにも社員と同じコミットメントを求めています。雇用形態にかかわらずフェアに働けるように考えた仕組みです。

──なるほど。この公正であることのために他にも行われていることはありますか?

誰にでも権利を与えるという意味では、経営会議の議事録もアルバイト、インターン、社員問わず誰でもみることができます。残キャッシュも見れてしまう。会社経営も透明にして、誰でもアクセスできるようになっているのです。その結果、情報の非対称性を減らして、各々の限定合理性を理解しやすくすることで、説明コストをやすくしたいという狙いです。

──経営会議の内容を誰でも見れるとは、すごいですね。

こうすることで、「経営陣が何をやっているかわからない」「これから会社はどうなるのか」という不安を払拭することができるので、これからも続けていこうとおもっているやり方です。...という外向けのそれっぽい理由に加えて、社内向けにこれを通して伝えようとしているメッセージもあります。

──どんなことなのでしょうか。

「”情報の透明性”と”情報へのアクセスビリティ”は担保したんだから、情報を知りたい人は自分で取りに来い。聞いてなかったとか、知らなかったというのはあなたの責任ですよ。自ら情報の非対称性を埋めにいってください」ということです。社内のSlackでも、4月と5月で合計3回狙いはしつこく伝えてあります。

──なるほど。公正に働くための材料は揃えてあるので、あとは個人に委ねられていて、責任も伴うということですね。一方で、働きやすさの面では、素直でいいやつ、が集まっている点も働きやすさにつながっていそうですね。

確かにそうかもしれません。会社を設立してから一度も誰かが大声をあげて怒ったり、詰めているところを見たことがありません。そういった理不尽さはないと思います。

ドラスティックな変化を楽しみ、
新規事業を生むタイミング

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──現在のフクロウラボならではの良さはありますか?

ひとつは、会社そのものが大きくなっていく過程で、変化の大きいタイミングだということです。村から町になるフェーズとでも言いましょうか、第二創業期を迎えているんです。

──このフェーズでの一番の面白さはどんなところでしょう。

たくさんのものをアップデートする時ならではのカオスを経験できることです。ドラスティックな変化がたくさん起こる貴重な時期なので、このフェーズを経験することで、変化に強くなれたり、一段上の視座を持つことができるようになると思います。そしてそれにともなって、新規事業を作ろうとしているのも面白いところです。

──そんな計画があるんですね。それはこれから作るタイミングなのでしょうか。

そうですね。インターネットを活用した、広告以外の事業であればどんな事業でもまだ起案できるチャンスがあります。10年後、20年後フクロウラボを支える事業になるものを一緒に作れるというのも、魅力のひとつかもしれません。

(写真・文:出川 光)