会社にとっていい仕事とは?継続的に活用されるものにするため、行動指針を再策定
フクロウラボの行動指針=FUKUROU WAYを再策定しました。FUKUROU WAYがなぜ再策定されたのか、どういう想いが込められているのか。再策定プロジェクトメンバー、事業推進担当の鈴木 洸哉(すずき・こうや)さんにきいてみました。
フクロウラボの行動指針
——FUKUROU WAYとはなんですか?
フクロウラボには、Mission・Vision・Valueに加えて、FUKUROU WAYという行動指針があります。FUKUROU WAYとは、Valueをもっと具体的な行動で表現したもので、“dev”“biz&corp”でそれぞれ6つずつあります。
会社が大きくなっている今、「いい仕事」とはどういうことかを、メンバーが同じ目線で捉えられるように言葉にしました。
——なぜ再策定することになったのでしょうか?
旧FUKUROU WAYには、課題点が複数ありました。
これらを分析すると、行動指針がValueに紐付いた内容ではなかったことが見えてきました。
再策定プロジェクトのメンバーは、経営チームと人事担当者と僕。何度もミーティングを重ね、FUKUROU WAYをどういう役割にするか、どういう方向を目指すのか、概要を決めるところで時間が掛かりました。Valueと紐付いていない、という課題から「そもそもValueを変更したほうがいいのでは?」という議論もありました。
再策定までの過程
——結果的にValueは変更しませんでしたね。
FUKUROU WAYに期待する役割を考えたときに、今後社員数が増えても、抽象度が高いValueの認識を合わせ、実践しやすくするための言葉が必要だという結論になりました。
そこで、新しいFUKUROU WAYを実践することで実現したいこと、理想の状態を判断軸として再策定を進めました。また、FUKUROU WAYは今後も会社フェーズに合わせてアップデートし続ける前提とし、遠い未来のことよりも、この1、2年で必要なものを落とし込んでいきました。
——議論を重ねる中で、大切にしていたポイントはありますか?
メンバーが納得して前向きに取り組めるものであること。そして、メンバーの行動変容を促せるようなものを目指しました。
——再策定までの議論は具体的にどういう内容だったのでしょうか?
フクロウラボにとって「いい仕事とはなにか」の解像度を上げて認識を合わせるために、バリューを体現している理想の姿を数多く挙げました。
FUKUROU WAYは理想的なものではなく、当たり前のように実践してほしい基準です。現在の業務状況を念頭に置いて、胸を張っていい仕事だと誇れる行動、姿勢をプロジェクトのメンバーですり合わせていきました。
プロジェクトメンバーが語る、これからのフクロウラボ
——新しいFUKUROU WAYを見て、どう思いましたか?
毎回ではありませんが、FUKUROU WAYポスターを目にした時、1週間の業務を振り返るんですよ。「あぁ、仲間に頼れてなかったなとか、依頼の時に配慮できてなかったな」などと、自分の行動を振り返る時に、バランスがとれていて良い項目だなと思います。
——バランスは大事ですよね。セルフチェックに活用されてて嬉しいです。
鈴木さんが一番良いと思うこと、大事にしている項目はどれですか?
“変化を楽しみ、成長しよう”を大切にしたいと思っています。ベンチャー企業なので、変化が起きるのが当たり前。その変化こそが、醍醐味で面白さだと思うんです。
慣れたことや安心できることを選ぶ方が受け入れやすいのが当たり前で、変化に対して窮屈とか不安に感じてしまうことはあると思います。でも、いつもやっていることの繰り返しでは成長できない。たくさんトライして、たくさんフィードバック受けて、成長できたらいいなと考えているところです。
——たくさん失敗したり、良くするための多少苦しいフィードバックもらうことも多いと思いますが、その時にFUKUROU WAYがあってよかったなと思うことありますか?
今ここで間違えてフィードバックを受けた結果、短期的に見たら残念というネガティブな感じになりますが、やっぱりこれが成長につながっているんだろうなと思える。このFUKUROU WAYが支えになっているまではいかないですけど、自分がやっていることは、失敗も間違いじゃないなと思えるのは良いことだと思います。
——まさしく指針ですね。
FUKUROU WAYを実践することで、会社がどうなっていくといいなと思いますか?
多くの人がこのFUKUROU WAYに納得して、腹落ちして当たり前に実践できる状態になったらフクロウラボが企業として強くなると思います。
MissionやValueは会社が大きくなる過程で作らなければならない状況になり、環境の変化がいろいろと起こっている。先程の変化を楽しむじゃないけど、どのメンバーもFUKUROU WAYができたという変化を楽しんで、成長したら個人も会社も強くなれると思います。
改めて、いい仕事とは?を掘り下げて造られたこのFUKUROU WAYは、どこでも通用する「いい仕事」だと思います。FUKUROU WAYを実践して、周りの人も気持ちよく働ける、いい影響が広がると信じています。
(聞き手:紙谷 夏美、文章:中村 恵子)