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『はじめまして』の壁をひとっ飛び!教えて、あなたのライフラインチャート

フクロウラボ では、入社したメンバーがより早く組織に馴染み、働き始めるための入社オンボーディングの一環として、『ライフラインチャート』というものを発表してもらっています。この施策がメンバーから好評なので、その方法や狙いをご紹介したいと思います。

会社をちょっと、スキになってほしい

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入社オンボーディングにおけるゴールを、『新メンバーが自然な笑顔で仕事を楽しみ、会社を少しでもスキになっている状態』と設定しています。『会社をスキになる』を分解すると、『業務に集中できる環境がある』『組織カルチャーになじむ』『まわりで働くメンバーとの良好な人間関係』が重要です。

弊社は年間20名ほどのメンバーが入社します。毎月1~2名くらい新しいメンバーが増え、それが他部署だったり業務での関わりが少ないチームだと、顔と名前を覚える程度になりやすい。今後従業員数が増えるとさらに濃い接点をつくるのは難しくなっていきます。

このあたりの課題を一気に解決してくれるのが、『ライフラインチャート』。

ライフラインチャートってナニ?

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自分のこれまでの人生を振り返り、嬉しかったことやハマったもの、感動したことやテンションが上ったこと、逆にキツかったことや悔しかったことなどを、チャート形式で発表してもらっています(画像は架空のフクロウタロウくんの人生)。

単なる自己紹介とは違い、これまでのバックグラウンドを話してもらうことで、その人のキャラクターがめちゃめちゃわかります。ストーリーが知れると、みんなも興味が湧いてきます。

とあるメンバーの発表で、苦労を乗り越えて人生の第2章がスタートし、ついに結婚!というポップが出たときには、みんなで歓喜しました。また、子供のころお父さんにゲーム機を窓から捨てられたエピソードが共感を呼んで、メンバーの距離を近づけた、なんてことも。吹奏楽部で同じ楽器を吹いていた、とか、推しメンが一緒♡!、などもよくあります。

もちろん大勢の前で発表できる範囲の内容ですが、ポジティブな思い出もネガティブな思い出も共有できるのが良いところでもあり、自然と自己開示の場になっています。

作り方と裏テーマ

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続いて仕組みの紹介です。まだ慣れないメンバーに『あなたの人生を全メンバーの前で発表せよ』というのは、いかに丁寧にお願いしたとしてもハードルが高いです。私もびびります。そこでフクロウラボ で行っているのがこちら。

・ライフラインチャート作成のための、記憶を呼び起こすメモ&テンプレート
・20xx年に起きた出来事とヒットソング、などの参考資料
・過去ログを全社公開
・OJTトレーナーによるサポート(リハーサル&当日フォロー)

まずは新メンバーに『自分の人生で味わったポジティブorネガティブ体験』を『記憶を呼び起こすメモ』に書いてもらいます。時期や影響を受けたもの、詳細まで一覧化できるメモなので、これを時系列に並べ直してチャート化します。過去発表したメンバーのログや、参考資料も用意しています。

本番前には、新メンバー・OJTトレーナー(教育係のような立ち位置の人)・人事でリハーサルの時間をとります。このときの狙いは以下の3点。

1. 新メンバーの作った内容を深堀りする(ツッコミを入れまくっておもしろエピソードを引き出す)
2. OJTトレーナーがフォローできるように、発表内容を知っておく
3. OJTトレーナーが、業務外で新メンバーを知る接点をつくる

ここで重要なのが3です。新メンバーが最初にどこまで伸びられるかは、OJTトレーナーのサポートにかかっているからです。OJTトレーナーには新メンバーをスキになって心から応援してほしいし、新メンバーがラフに話しかけやすい関係性でいてほしい。最近はチャートのリハーサルをするころにはすでに、こちらが羨ましくなるくらい仲を深めている事が多いです。みんな、ありがとう。

まとめ

入社メンバーが組織に早くなじむための施策として、ライフラインチャート、いかがだったでしょうか。もちろん、『入社してすぐ全メンバーの前で自分について発表するなんて緊張する!早く終わってほしい!』なんて言われることもよくあります。

ただ終わってみると、『やってよかった(既存メンバーとの距離が縮まった、声をかけられる頻度が増えた)』『聞けてよかった(新メンバーのキャラクターが知れた、話しかけやすくなった)』と双方からの声を耳にします。新メンバー対象の施策でしたが、『既存メンバーのバックグラウンドも聞いてみたい!』との希望が多かったので、今では全メンバーが順番にチャートを発表しています。

円滑なコミュニケーションは事業推進のカナメ。もし新メンバーが会社になじみにくいという課題があったら、ためしに実施してみてください。

ちなみに、現在フクロウラボで実施している入社オンボーディングの全体像についてはこちら。

同じような悩みを持つ組織のお役に立てたらうれしいです。

(文章:コーポレート/紙谷 夏美)