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「選ばれる人」になるために、アドテクの会社フクロウラボは青臭いバリューを掲げていく

フクロウラボの3つの働く指針(社内ではバリューと呼ぶ)は、ど直球で、愛情たっぷりで、ちょっと青臭い。ITベンチャーらしからぬバリューの真意を社長の清水翔さんに聞いてみました。

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フクロウラボの3つのバリュー


フクロウラボでいうバリューは、このコンセプトに基づいて仕事をしよう、という指針のこと。まずは、フクロウラボのバリューを紹介しましょう。

1.コトに向き合う
2.配慮しあう
3.期待を超える


このバリューを見て驚きました。ベンチャー企業のバリューってもっと横文字が多くて洒落たものが多いと思っていたから。でも、その理由を聞いていくとシンプルに見えるバリューには清水さんが考えたいい仕事をするための「極意」が隠されていたのです。清水さんにひとつずつバリューに込めた意味を聞いていきます。

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コトに向き合う──プロでいようぜ

「僕らはプロフェッショナルなんです。それは、取引先のお客様にも、仕事ひとつひとつにも徹底的に向き合って仕事ができる人のこと。自分の都合や感情よりも事業やお客様のために意思決定できるということ。例えば、誰もが嫌がる仕事を事業のためにメンバーが引き受けてくれたことがありました。嫌だなという気持ちより事業に向き合って意思決定できた、コトに向き合えた瞬間です。」

配慮しあう──恥ずかしげもなく愛をもとうぜ

「誰だって嫌な人と働きたくないし、いい仕事をしたい。そのためにはずれのないコミュニケーションが必要です。配慮しあうというのは、コミュニケーションエラーをなくすということと、自責思考を持つということ。例えば要件がちゃんと伝わっていなかったら、もっとうまく伝えるべきじゃなかったか?自分の何かを変えられないか?と考えて配慮すれば、もっといいコミュニケーションが生まれるはずなんです。そういう愛と配慮を持つことが大事だって、恥ずかしげもなく思います。」

期待を超える──常にアップデートしようぜ

「実はこれ、以前は「当たり前をやりきる」という言葉でした。でも、「当たり前」って人によって違うんですよね。それで「期待を超える」に変更しました。期待を超えるには、相手の期待を推し量って、それを超える必要があります。しかも、相手の期待って、時間や状況によって常に変わり続けていくもの。それを常に汲み取りながら超えてほしいなと。期待を推し量る方法?そんなのは簡単です。『僕の期待ってなんですか?』って聞くだけ!」

数あるアドテクノロジーのサービスで
選ばれるためのエール

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話を聞いていると、清水さんがメンバーと一緒に走りながら、「いい仕事しようぜ!」と声をかけているようなバリューです。いい仕事にこだわって、愚直に、愛をもって、泥臭く働こうぜというエールのような。そんな青臭い、仕事の成果だけではなく、仕事をする上での人間力を問うようなバリューには、理由がありました。

「アドテクノロジーってその性質上サービスが似てきてしまうんです。似たようなサービスが並んだ時に、この3つのバリューを体現した「いい仕事」は選ばれる理由になる。お客様に、あなたと仕事がしたいから、と選んでもらえるようにこのバリューにしたんです」

そして、こんな風に付け加えました。

「実は僕はぜんぜん人に興味がなくて、昔から一匹狼的なところがありました。でも、社長という役割に、いい仕事をするためには愛情やこういう人間的な要素が必要だと気付かされたんです。僕の昔を知っている人が見たらすごく驚くと思うけど、僕はこれからも恥ずかしげもなく愛をもってこのバリューを掲げていきます」

そう言い切る清水さん、もしかして一番フクロウラボで働くメンバーに愛情をかけてるんじゃないですか?って思ったけれど、言うのはやめておきました。

(聞き手・文章:出川 光)