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ひみつ道具にシビュラシステム?!フクロウラボのエンジニアが進めるAI活用とは。

『ChatGPT』。公開されてから急激に注目を集め、一気に世界中でAIというものへの関心が高まったのではないかと思います。そんな中で、フクロウラボでも積極的にAIを活用していく方針を取っています。そこで今回は社内でも特に力を入れている開発部にフォーカスしCTO若杉 竜一郎さんとサーバーサイドチームマネージャー渋谷 秀行さんにお話を伺いました。

お話を聞いたCTO若杉さん(右)と渋谷さん(左)

──早速ですが、お二人はAIを活用していくという方針についてどのように考えていますか?

若杉:僕としても積極的に役立てて行きたいと考えています。できることは全てAIに任せていくイメージ。コードの自動生成やリサーチ、ブログ記事の作成はもちろん人材評価や採用面での利用も期待しています。

渋谷:若杉さんと同様に積極的に活用していきたいと思っています。AIは本当に便利ですよね。コードやアーキテクチャで悩んだ時に利用したりしていますが良い回答をしてくれるので精度もだんだん上がってきているなと感じています。

──開発部ではすでに積極的に活用している印象ですが、具体的にどのような活用をしているのですか?

若杉:そうですね、主にこのようなサービスを活用しています。

▼活用事例
・GitHub Copilotの活用
・コード管理での活用
・GENIEECHATChatGPT - Genie AI(VSCodeの機能拡張)能の活用

──Circuit X(自社プロダクト)でAI技術の導入も考えていますか?

若杉:現時点でCircuit Xの機能面での導入よりも、業務効率化のためにAIを活用するのがメインですね。ただ、営業サイドからの要望次第では積極的にCircuit X内での活用もしていきたいと考えています。Circuit Xではないのですが社内向けという点ですと、これまでの問い合わせ履歴などの社内ナレッジをChatGPTのようなコミュニケーションで教えてもらえるチャットbotを作っていて、これからさらにあらゆるナレッジを横展開で色々なところに応用していきたいなと考えています。

──管理部だと同じ質問が何度もくる状況が良くあるので、うれしいです!ちなみにみなさんはどれぐらいの時間をAI活用の業務に割くことができているんですか?

渋谷:通常業務のタスクを完了させることが大前提なので、人により様々ですね。週に数時間程度のメンバーが多いのではないでしょうか。マネージャー陣は週1回AI活用についてのMTGをしていたりします。

──開発部では普段の業務とは別で勉強会などもされていますよね。その中にAIについての内容もあるのでしょうか?

渋谷:活用についての勉強会はしていないのですが、まずはAIの技術を知るというテーマで機械学習やディープラーニングの勉強会をしています。あとは、機械学習やディープラーニングに関心が強いメンバーが主導になってLT会を開催しています。評価の目標設定にAIの活用に関する内容が入っているのでよりみなさん積極的に取り組んでいるように思います。

チェーンソーを使う

若杉:開発部全体では『チェーンソーを使う!』という目標を掲げています。

──『チェーンソーを使う!』。これにはどんな意味があるのでしょうか?

若杉:AIやAWSなどの技術を活用し、今までの改善とは別次元の業務効率化を目指すことを指しています。前期まで、業務を効率的に進めるためにはまずツール(道具)を整えようということの例えで、木をたくさん切るために、斧を研ぐ時間も重要だから、斧を研げ!という話をしていたという背景があり、2023年は斧を使う時代からチェーンソーを使う時代に進化するくらいの大きな進化をしよう!という意味を込めて目標を設定しました。現在は、クラウドとAIに全力投球し時代の先端へ行こうというキャッチーな言葉に落とした感じです。

渋谷:そこから各チーム毎に目標を設定しています。例えば私のチームだと『ファーストペンギン(になる)』AI技術を積極的に活用し、未開拓の改善や最先端トレンドに挑戦しながら、自身のスキルを磨き最高のプロダクトを創造するという意味合いを込めています。目標に入れてくださっているおかげで、AIの活用に取り組みやすくてありがたいなと思っています!

──なるほど。取り組みやすい環境が整えられている以外で、何か会社からのサポートはあるのでしょうか?

渋谷:会社からのサポートで自由に使えるように支援してくれているAIサービスがいくつかあります。

▼会社負担で使用できるサービス
・GitHub Copilot
・OpenAI (API等)
・その他、OpenAIのAPIと親和性の高い各種(有料)API(Pinecorn、Google Custom Search APIなど)

▼業務効率化支援制度(エンジニア向け)を活用して使用しているサービス
・ChatGPTの有料版「ChatGPT Plus」

若杉:今後も色々な課金AIサービスやクラウドサービスが出てくると思いますが、できる限り会社負担で使用できるようにしていきたいです。

時代は繰り返されながら進んでいく

──AIの活用についてはネガティブな意見もありますよね。その中でなぜ開発部はAIの活用を進めているのでしょうか?

若杉:確かに企業により温度感に差があるように感じます。ただ、個人的にはAIが世の中に浸透していくのは必然だと考えています。もう20年前になってしまいますが、検索エンジンが出てきた当時も、「検索に頼ると記憶力が低下する」とか「著作権的に問題がある」といった、今AIに対して言われていることと似たようなネガティブな意見がありました。でも、今となっては、検索エンジンは、もう無くてはならない存在ですよね?この検索エンジンの時と今のAIの状況は似ていると思っていて、この経験からAIは当たり前に使う時代になり、むしろ使えないと競争に負けて取り残されてしまうと考えています。

──確かに、検索エンジン無しの生活は考えられないです。開発部では今後もAIの活用を進めていくかと思いますが、新メンバーでも携わる機会はありますか?

渋谷:もちろんあります。むしろ現メンバーも手探りな状態なのでぜひ一緒になって推進していただけると嬉しいですね。GitHub CopilotやChatGPT以外にもいいツールやサービスがあれば提案いただいたり、実際に活用できるよう積極的に取り組んでいただくことも大歓迎です!スキルよりも興味関心があればどんどん挑戦してほしいと思っています。

こんなこといいな、できたらいいな

──フクロウラボでもこれからどんどんAIが活用されるようになりそうですね。楽しみです。

渋谷:ドラえもんの道具を作れるようにみんなで頑張っていきたいですね(笑)
若杉:お!それでいうと、『PSYCHO-PASS』というアニメにシビュラシステムという物があるのですが。あれってAIの指示で人々の行動が決まり、人が考えなくても平和で快適な社会が成り立つシステムなんですよね。アニメの中では悪として表現されているのですが、僕はシビュラシステムを作りたいですね!(笑)

──!?

若杉:シビュラシステムによるディストピアを作りたいわけではなくて、便利なシステムを表す例えとしてですよ!(笑)

──安心しました(笑)

ドラえもんの道具にシビュラシステム...非現実的だと思っていたものが再現される可能性が出てきたことに驚きつつ、楽しみでもあります。フクロウラボでもその波に取り残されないよう開発部が主導になって引っ張ってくれていてとても心強いです。
自社プロダクトの開発業務以外にもAIの活用に挑戦できる環境でぜひ一緒にお仕事しませんか?


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