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新規事業だから「コトに向き合う」しかない。Ordinaryのエンジニアになってみて

クリエイターに専用のアプリを提供し、月額課金で登録したファンに対してコンテンツやコミュニケーションを提供できるサービス、Ordinary。フクロウラボの新規事業として立ち上がり、順調にチームメンバーを増やしています。
そこでエンジニアとして働く高田 斉賢さん。入社前の期待は叶えられたのでしょうか? 現在のチームの様子やバリューまで、幅広くお話しいただきました。

新規事業のOrdinaryのエンジニアとして働く

──高田さんは、新規事業であるOrdinaryを開発するチームに入社されていますが、もともと新規事業や起業などに興味があったのでしょうか?

はい。いつか独立して起業したいなという想いがあって、社内ベンチャーをやってみたいと思っていたんです。自分自身が大きな会社の既存事業に従事する、いわゆるサラリーマンになるイメージが全く湧かなくて。

──それは、どうしてなのでしょうか?

父が自営業をしているんです。家にいる父を見て育ちましたし、家族の中にも会社勤めの人はいませんでした。それで、自ずと起業や独立に目が向いたのだと思います。

──なるほど。新規事業のOrdinaryにはぴったりのメンバーだったのですね。改めて、今のお仕事を教えてください。

フクロウラボの新規事業であるOrdinaryというサービスのバックエンドエンジニアをしています。Ordinaryはクリエイターが動画配信やファンとコミュニケーションをとる機能を備えたアプリ提供サービスなのですが、そのアプリを開発するのが僕の仕事です。

新規事業らしく、時にはディレクターとして企画を出したり、締め切りを切ってプロジェクトマネージャーのような役割を担うこともあります。まだ開発体制が完全に整ってはいないので、自分にできることは何でもやっています。

──現在は何人くらいのチームなのでしょうか?

ビジネスサイドが4人、デザイナーが社内外で1人づつの2人、エンジニアは社外のメンバーも含めて6人です。以前に比べればチームメンバーが増えましたが、まだまだ少人数のチームです。

レガシーな企業からフクロウラボに飛び込んだ理由

──フクロウラボに入社するまでの経緯を教えてください。前職ではどのような仕事をされていたのでしょう?

前職は自社サービスを提供している企業でアプリケーションのエンジニアをしていました。古き良き日本企業という感じで、かなりレガシーな体質の会社でした。何をするにも許可をとる必要があって、フローにのっとって働くのが当たり前、という環境です。

開発現場も同様で、十年以上前のフレームワークを使っていたり、インターネット黎明期に作られたようなシステムが動いていたりと最先端とは言い難い環境でした。もう少しスピード感がある会社で働きたいと、転職を意識し始めた頃にオファーを頂いたのがフクロウラボでした。

──フクロウラボの印象はいかがでしたか?

採用ページなどの情報を見て、雰囲気が良さそうだと感じました。それでカジュアル面談を申し込み、CTOの若杉さんとお話をした時に、好きな技術が使えること、開発しやすい環境が整っているのを感じて選考に進むことにしました。

──面談では、Ordinaryのメンバーとも話されましたよね。こちらの印象も気になります。

Ordinaryチームのビジネスサイドの山本さん、鈴木さん、同じエンジニアの林田さんとお話ししました。主体的に仕事を進められそうなこと、自由な雰囲気が好印象でした。フクロウラボが会社として開発文化を大切にしていることが伝わってきましたし、社内政治などの縛りがなく働けそうだという期待が持てました。

事業の壁も、部署の壁もなく助け合える開発環境

──実際に入社されてみて、その期待にギャップはあったのでしょうか。

ありませんでした。Ordinaryは自分で考えて動く文化がチームの中に根付いていて、主体的に働くことが求められます。指示待ちをせず、自ら解決策を考えて提案できる環境は期待通りのものでした。

また、社内政治や忖度がないのも期待どおりでした。社内ベンチャーとして新規事業に携わると、既存事業との軋轢や、肩身が狭いという話もよく聞きますが、フクロウラボはそのようなことが全くありません。職種や携わる事業関係なく助け合える環境だなと感じます。

──「事業関係なく」というお言葉が出ましたが、他部署のエンジニアとは交流があるのでしょうか?

既存事業であるCircuit Xのエンジニアとは、LT会や勉強会でコミュニケーションを取れています。入社してすぐに行われた、泊まりがけの開発合宿のおかげで、さらに仲良くなることができました。

おかげで、開発に行き詰まった時にはCircuit Xのエンジニアに相談することができ、部署の垣根なく働けています。また、Ordinaryの業務委託として開発をされている方に質問することもたくさんありますよ。

──なるほど、本当にボーダレスに助け合っているんですね。

エンジンがかかっていない人がいない、熱量のあるチーム

──チームメンバーが増えてOrdinaryチームの雰囲気にも変化があったのではないかと思います。

取扱高の達成が改めて強く認識されたことによる、連帯感の高まりを感じます。みんながOrdinaryの成功に向かって動いている、なんともいい感じです。

開発速度も上がりましたし、おのずと出社日以外も全員がオフィスに来て働いています。メンバーの中にエンジンがかかっていない人がいない、チームがひとつになった感覚です。

──すごいですね。何が熱量を高めたのでしょうか。

チームリーダーの山本さんがみんなが本気になれる雰囲気を作ったのだと思います。各メンバーが目的意識や課題感を持てるような空気作りと、心理的安全性やコミュニケーションロスが極力減るような配慮が、仕事のしやすさと熱量を作り出しているのだと思います。

──まさに成功を目前にしたチームの雰囲気ですね。

新規事業だから、「コトに向き合う」しかない

──高田さんが働く上で大切にしていることを教えてください。フクロウラボのバリューを意識する場面はあるのでしょうか?

正直に言うと、毎日の業務で意識しているわけではありませんが、「コトに向き合う」というバリューを時々思い出します。新規事業に向き合っている僕らは、今「コトに向き合う」しかない瞬間の連続です。自分たちの最善を尽くしたものを最速で出そうとしている時に、このバリューを思い出します。

また、エンジニアの行動指針の中にある「配られたカードで勝負するしかないのさ」という言葉も時々意識しています。チームメンバー、会社、事業などのカードは変わらない中で、自分ができることは何か、今手元にあるカードでどう戦うかを意識しています。

──Ordinaryの開発を進めた先に描いている展望を教えてください。例えば1年後、目指している姿はどんなものなのでしょうか。

現在のordinaryは業務委託の方に支えられている部分が多々あるので、社内のエンジニアもそのクオリティに追いつけるようになりたいなと思っています。

──それでは、その先はいかがですか?

僕個人として、ビジネスの成功に寄与できるエンジニアになりたいなと思います。技術で製品を引っ張っていけるような、描いた以上の品質を叶えられるエンジニアになれたらいいですね。Ordinaryの未来図を、高い品質で再現できる開発を目指していきたいです。

(写真・文:出川 光)

追記:2023年、Ordinaryサービスは終了し、プロダクトに参加していたメンバーは次の新規事業の創出に向けて頑張っています。

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