フクロウラボに、最年少の執行役員が誕生。インターンから現在までの軌跡をインタビュー
フクロウラボのオフィスに取材で訪れ、ひときわ楽しそうな笑い声をたどるとその中には必ずと言っていいほど山本有樹さんがいます。このたび最年少の執行役員に抜擢され、あらたな門出に立つ山本さん。この抜擢によりフクロウラボに新しい風が吹くことは間違いありません。大学生の長期インターンでフクロウラボに出会い、大企業を経て戻ってたこと。自らの得意と苦手を知りながら歩みを進めてきたフクロウラボでの日々のこと。お話を聞きました。
大学生で長期インターンとしてフクロウラボにジョイン。大企業を経て“出戻り”するまで
──このインタビューでは、山本さんのキャリアとフクロウラボとの関わりについてお話を聞きながら、執行役員になるまでを振り返りたいと思います。山本さんのキャリアはどこからスタートしたのでしょうか。
2017年の12月、大学生の時にフクロウラボにインターンとして入社しました。当時、大学生が長期インターンを有給でできる会社は珍しかったのを覚えています。社員と同じようにフルタイムで働き、メディア営業としてお客様の訪問などを行なっていました。代表の清水さんに同行して営業を行ったこともあり、充実した日々を送っていました。
──その後そのままフクロウラボに入社するのではなく、新卒で大手物流企業に就職されたのだとか。この時のことを教えてください。
当時のフクロウラボはとても小規模だったので、大きな会社を経験してみたくて就職活動を決意しました。そこで受けたのが、物流関連の会社です。幼い頃からトラックや船が好きで、物流に興味があったこと、IT広告とは異なる業界で働いてみたかったこと、社会の“縁の下の力持ち”のような存在に憧れがあり、選びました。
就職活動は成功し、その会社にとって10年ぶりの新卒社員として入社することができました。BtoBの文書保管サービスを運営する部署に配属され、大量の企業の文書を倉庫で預かるサービスを手掛けました。私が担当した仕事は営業以外の全ての仕事。倉庫システムの管理などのオペレーション業務から、予実管理やインターネット広告の管理など、幅広い仕事を学びました。
さまざまな仕事に手応えを感じてきた頃訪れたのがコロナ禍です。連日残業をして猛烈に働く生活から、一気に仕事が少なくなり、今後のキャリアについてもう一度考えさせられるきっかけになりました。そんな時、フクロウラボで働いている友人づてに清水さんから声をかけていただいたのがきっかけで、フクロウラボに転職することになりました。
「フクロウラボで、事業推進や新規事業をやらないか」と声をかけていただき、それならばこれまでの仕事で学んだことを活かせるのではないかとすぐに転職を決めました。
──その時はどんな気持ちだったのでしょう。
新規事業に取り組むのは初めてでしたが、清水さんに社内のフロー化をやってほしいと言われ、素直に「頑張ろう」と思いました。久しぶりに自分のホームに戻って働けること、インターンをしていた時の仲間に再会できること、フクロウラボの仕事に前職の社会人経験を活かせることにとてもわくわくしていました。
得意なことは仕組み化とリーダーシップ、苦手なことは新規事業。それらが明らかになったフクロウラボでの4つの時期
──ここからは、フクロウラボでのキャリアのことを教えてください。2019年に社員としてあらためて入社してからは、どのような仕事をされていましたか。
フクロウラボでのこれまでの仕事は、私にとって大きく4つの時期に分けられます。まず、「社長室期」。入社してすぐ、社長室に配属されて社内体制の整備などを行いました。
システムの導入やフローの整理は、大学生の頃からの得意分野です。マニュアルを作って運用に落とし込む仕事は、大学生の時の文化祭の実行委員や、前職でもやっていたことだったので、我ながらうまく仕事を進められていたと思います。
2023年からは、「新規事業期」。フクロウラボの次なる基幹事業を作るための新規事業開発を用命され、その責任者を務めました。この時わかったのは、私は新規事業開発が苦手分野であること。「自分がやりたいから」というモチベーションではなかなか動くのが難しいタイプの私は、ゼロイチの事業開発であまり力を発揮できませんでした。一方で、チームビルディングやマネジメントには手応えがありました。チームをまとめたり、みんなの上に立って仕事を進めるのは得意だけれど、その中身が新規事業ではないのだという大切な気づきを得ることができました。
その後訪れたのは、一番苦しかった新規広告商品の立案に苦しんだ「何も生み出せない期」(笑)。それまでの新規事業をたたんで、一部のメンバーとあらたな広告商品を企画することになりました。フクロウラボの基幹事業の市場や機能を拡大、応用することで新しい広告商品を企画しましたが、売れ行きは思わしくなく、モチベーションを保つのにも苦戦しました。それでもなんとか仕事に食らいつき、自分に何ができるか、苦手分野は何かをはっきり自覚することができました。
最後に、営業チームのフロントを担う「営業推進期」で、予算策定や営業の数値管理などを行っています。2024年から現在まで、この仕事を担っており、もともと得意だった仕組み化やリーダーシップなどの特性を活かしながら、どんどん視界がひらけていくような楽しみも感じています。執行役員となってからの私のロールはこんな感じ。
得意分野を活かしてフクロウラボの業績を上げていくだけでなく、これまで突破できなかった新規事業も、執行役員ならではの視点で推進していくつもりです。
執行役員になった今描く、フクロウラボのカルチャー、事業、そして自分自身のあり方について
──改めて、執行役員になられた時のことを教えてください。どのようなきっかけで任命されたのでしょうか?
実は、その始まりはあまりポジティブではありませんでした。営業の仕事、ひいてはフクロウラボそのものをさらに飛躍させるには、その時の私の権限や能力では頭打ちのように感じていて、それを清水さんに相談したのです。それを清水さんが受け取って出してくれた答えが執行役員への任用でした。
内示を受けた時には、嬉しさよりも「バリューが出せるだろうか」という思いでいっぱいでした。仕事のひとつひとつを噛み砕き、執行役員として取り組むことをじっくりと考えるうちに、次第にその実感と「やってみよう」という気持ちが湧いてきて、現在に至ります。
──執行役員になられて、これからどのようなことに取り組んでいきたいですか。
まず、組織や文化について。私がインターンだった頃に溢れていた仕事を楽しみ、事業や結果にコミットする雰囲気をもう一度取り戻したいと思っています。事業にコミットし、売り上げを上げ、やるべき仕事をやった上で、FUKUROU WAYなどに表されるフクロウラボらしい働き方も追求する。それらを両立する文化を根付かせたいと思います。
次に、事業について。清水さんが常に言っている通り、お客様に価値提供することで愚直に広告の売り上げを上げ、その結果フクロウラボが次のステージに進むように働きかけたいと思います。小手先のテクニックではなく、実力で会社を大きくするのが私の理想です。
最後に、自分自身が変わらないようにすること。フクロウラボでインターンをしていた時と同じように、アルバイトの方が気軽にご飯に誘えるような存在でありたいと思います。特に、私のキャラクターや若さは執行役員の中で特異性があるはず。序列がしっかりとしている組織だからこそ、それを崩すような存在でありたいと思います。
──ありがとうございます。執行役員としての山本さんの活躍が楽しみです!
難しいこと、壁になることもたくさんあると思いますが、精一杯頑張ります。期待していてください!
(写真・文:出川 光)
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