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前職の知識や経験は生かせるの? 営業のお二人に聞いた「仕事が変わっても役立っていること」

転職をしたら、転職先の会社の文化や仕事のやり方になるべく合わせたほうがいい。一般的にはこれが当たり前でも、フクロウラボは一味違います。業界、業種を変えて転職してきた方に、これまでの知識や経験と今のお仕事を聞いてみると、それらを上手に生かして働く様子が見えてきました。お話しいただいたのは、入社同期でもあるという、真重 亜希斗(ましげ・あきと)さん(以下、真)と、ルルさんこと沈 倩穎(チン セイイン)さん(以下、ル)です。

業界も仕事内容も大きく変化。
おふたりのこれまでと今の仕事

──まずはお二人の自己紹介をお願いします。現在どのようなお仕事をされていますか。

真:真重です。現在の仕事はフクロウラボの営業の中でも、広告を出稿するお客様に営業を行う、クライアント営業です。ライフスタイルアプリやゲームなどを作っている会社が主なお客様で、新規開拓を行いつつ、既存のお客様への営業も行っています。

ル:ルルです。私は海外営業チームで、英語圏のお客様への営業を行っています。国はリトアニア、フランス、ドイツなどさまざま。営業はすべて英語で行っています。

──ありがとうございます。今日は、おふたりのこれまでのキャリアや経験が今の仕事にどう役に立っているかをお伺いしたいと思います。お二人のこれまでの経験がどんなものだったのか教えてください。

真:僕の前職は装飾会社の企画営業です。大規模な会場で企業がブースを出してプレゼンテーションをするイベントがありますよね。その企業ブースのデザインを主な仕事にしている会社で働いていました。僕の担当範囲はデザイン以外の全て。なので、お客様への提案から施工関連の協力会社の方とのやりとりまでを担っていました。

ル:私の前職はリロケーションと言って、海外から仕事で日本に赴任する人向けに、日本での生活をサポートするサービスを提供する会社でした。例えば市役所に同行して必要な手続きをしたり、子どもの学校のアレンジなど。そこで私はオペレーションの仕事をしていました。

──ということは、お二人とも業界も仕事の範囲も大きく変わる転職をされたのですね。

真:そうですね。営業という職種名が同じだけで、行っている内容も業界も大きく異なり、ほとんど違う仕事だと言えるかもしれません。

ル:私は営業ですらありませんでしたから、業界も仕事の範囲も変わったと言えると思います。

──中でも大きく異なるのはどんなところですか?

真:お客様との関わり方の中で意識を集中させる期間ですね。内装デザインの仕事は準備期間に割く労力が8割ほどです。受注するまでに数週間の準備の末にプレゼンテーションを行い、受注後も実際の施工までは打合せを通して何度も修正や変更の繰り返しです。ただ、実際にブースの施工を行ういわゆる花形の部分は、多少のイレギュラーはあれど準備した通りにブースを建てて会期が終わったら撤去するだけ。それに対して、フクロウラボのクライアント営業は受注後に案件が出稿されてから、前職で言うとブースが建ち上がってからが本番のようなところがあります。広告が配信されてからいかに運用で結果を出すか、そして次の受注につなげるか。なので、お客様と関わる期間の中でどこに力を入れているかが全く違うのです。

ル:同じ営業でも全く異なることがあるんですね。私は、営業をするということ自体が大きく異なるポイントです。前職では、ほとんどの場合受注することはすでに決まっていて、そのオペレーションが私の仕事でした。案件を自分で取ってきて、さらにそれをチームメイトと相談しながら運用し、提案するのは初めてのことです。

──反対に、仕事の内容で共通している点はあるのでしょうか。

真:営業であること、でしょうか。商材や注力するポイントが違っても、営業であることは共通しています。

ル:私は英語を使うことです。リロケーションの仕事では赴任者、現在はお客様と英語でやりとりを行っています。

前職で培って、今役立っているスキルは「調整力」「対応力」

──ここからは、これまでの経験やスキルがどんな場面で役立っているのかを聞いていきたいと思います。まず、フクロウラボの営業に汎用できた具体的なスキルがあれば教えてください。

真:これは今振り返ると役立っているなぁと感じるのですが、営業として売るだけでなく、案件に関わる様々な人とコミュニケーションを取ったり、調整したりするスキルです。前職ではブースを建てるにあたって造作物を製作してくれたり、電気系の工事を行ってくれたり、サイン工事を行ってくれる協力会社の方々との調整ややり取りが多かったのですが、フクロウラボでは広告が出稿されるにあたって掲載してくれるメディアの方々との調整が本当に数多くあります。入社前にはここまで調整業務が多くあると思っていなかったので、思わぬところで前職のスキルが役立って嬉しく思っています。

ル:私が役立っていると感じるスキルは、臨機応変な対応をするスキルです。前職のリロケーションでも、今の営業でも、人によって異なる要望に迅速に応えなければなりません。また、その応対によって相手の信頼を得られるところも同じ。こまかい調整を行うという点では、真重さんのスキルと少し似ているかもしれません。

内装会社時代のコミュニケーションから学んだ、取り繕わない営業のしかた

──具体的なスキル以外に、これまでの経験が役立っていると感じることはありますか?

真:前職で得たコミュニケーションのコツのようなものが役立っていると感じます。前職はアナログな業界で、営業の仕方も取引先の方とのお付き合いの仕方も古風なところがありました。そういう方と会食で仲良くなったり、協力会社の中には全身に特殊な模様が入っている方もいて。そういう方たちに時にはいっぱい怒られることもありましたが、常に自分の意見を本音ベースで伝え、目の前の課題に一緒に向き合うことで打ち解けていくというコミュニケーションの仕方を学ばせて頂き、それが今の仕事上のコミュニケーションのベースになっています。

──具体的には、どんな風に役立っているのでしょうか。

真:例えば、フクロウラボの営業でお客様に提案をする時に、「絶対にできます」というスタンスではなく「一緒にチャレンジしてみませんか」というスタンスを取ることかなと。広告運用に「絶対」はなく、運用してから思うような結果がでないことも往々にしてあります。それを隠して背伸びして「できる」と言わずに、提案するにあたっての背景や根拠、メリットデメリットを説明した上で、こういういい結果がでる見込みがあるので一緒にやってみませんか、と提案する。自分を取り繕って言い訳を考えるのではなく、正直ベースで良いところも悪いところも打ち明けてしまってから案件を進めるやり方は前職から学んだものです。

ル:真重さんの前職の営業のお話、興味深いですね。もし今、前職に戻って営業をやってと言われたらできますか?

真:以前やっていた企画営業ならまだしも、新規営業は割とガツガツしてたイメージなので難しいかもしれませんね。

ル:なるほど。そうしたら、働く環境は真重さんに合ったものになったのかもしれないですね。

リロケーションの仕事から学んだ、国ごとに異なる仕事文化

──ルルさんはいかがでしょう? 前職などで得た経験や感覚が今に生きていることはありますか?

ル:ふたつ、役立っているなと感じることがあります。ひとつは国ごとに違うコミュニケーションにうまく合わせて仕事をするコツです。例えばドイツは時間厳守が大切。相手の返信もすぐに返ってきますので、それを目安にリマインドや催促を送ります。一方フランスの方は2、3日返事が返ってこないのは普通のこと。バカンス文化があることも考慮して、自然と返事がくるのを待つなど、国ごとの違いを考慮しながら営業をしています。これはさまざまな国の人と接する仕事をしていたこれまでの経験があるからできることです。

もうひとつは、気持ちの持ち方です。前職のリロケーションの仕事では、自分がやらなければ海外からの赴任者が日本で生活することができません。どんな問題が起きても私が解決しなければという使命感がありました。この使命感は今でも役立っていて、営業ひとつひとつをモチベーション高く行えています。

真:国ごとに事情が違うのは、営業スタイルも同じですよね。この間中国で行われた展示会にルルさんが参加していましたが、手応えはいかがでしたか?

ル:ものすごい量のブースが出ている中、今回は他の企業と代理店との共同でブースを出しました。けれど、やっぱり自分たちのブースを持って営業する必要があるなと感じました。また、中国は代理店文化なので直の営業が難しかったり、トライアル期間があって当たり前なのでその制度の導入が必要だと感じたりと、実りが多かったですよ。

真:そういうイベントのブースをずっと建ててきたのもあって、興味があって聞いてみました。海外営業は奥が深いんですね。

フクロウラボは知らないことを教える体制と文化が整っている

──これから異業種や異業界からフクロウラボに転職を考えている方にとっては、新しい知識のキャッチアップやどうやって会社に馴染むかも気になるところだと思います。お二人はどう感じられますか?

真:フクロウラボで働く人は、20代の方が多く、前提知識が全くない状態で入社する人も少なくありません。そのため、会社側も仕事に必要な知識や情報を教えるのに慣れていますし、それに合わせたトレーナー制度(新しく入社した人に一人トレーナーとして先輩がついて、いろいろなことを教えてくれる)もあります。実際に僕は業界も含めて広告配信配信の流れも全くわからない状態で入社して、トレーナーの方に全て教えてもらいました。なので、情報のキャッチアップや溶け込めるかどうかを心配する必要はないと思います。

ル:そうですよね。私も計測の仕方なんてまるでわからない状態で入社しましたし、日本語で仕事を教えてもらって、お客様とは英語で話すのでかなり複雑なキャッチアップをした方だと思います。けれど、3ヶ月もトレーナーが伴走してくれるので不安に思ったことはありませんでした。一番の心配の種は専門用語でしたが、それも聞けば誰でも教えてもらえます。

真:よくも悪くも、まだまだ環境が整い切っていないからでしょうね。組織が柔軟な分、教えてもらったやり方に固執せず、自分なりのやり方を見つけて共有すれば「いいね!」と言ってもらえるはず。委縮せず、どんどんこれまで培ってきたものを主張して、組織をブラッシュアップするような気持ちで入社するのが良いのではないでしょうか。一見あまり主張せずに内に秘めてるメンバーも多いので、そういう行動は一目おかれると思いますよ。

ル:まずは入社してみて、わからないことはすぐに質問したり、アイディアを思いついたらすぐに提案してみることですよね。

──今日はたくさんのお話をありがとうございました。最後に、お二人がこれから目指されていることを教えてください。

真:デジタルマーケティング携わるために必要な情報や提案力をもっとつけていくことです。我々はまだまだ「マーケティング会社」ではなく「マーケティング支援のツールを販売している会社」としての認知が強いように感じます。お客様の視点で、必要な情報を提供したり、デジタル戦略そのものを一緒に考えられるような川上から関われるパートナーになれれば、お客様が抱える課題に対してもっと根本から価値提供が出来るかなと思いますし、そこを目指していきたいと思います。

ル:私も同じようなことを目指しています。海外のお客様は、日本のマーケットの事情を知らないことがほとんど。それをきちんと説明した上で足の長い提案ができる営業になりたいと思います。現在は、海外のお客様に「アカウントマネージャー」と自分のことを説明していますが、たくさんの情報をインプットして「コンサルタント」になれるといいなと思います。

(写真・文:出川 光)

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