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人事部門のマネージャーとしてフクロウラボの“成長スイッチ”を押す

今年の4月から人事部門に新しいマネージャーの方が入社されたと聞いて、お話いただいたのは小林 智哉(こばやし・ともや)さん。自身のキャリアの集大成として、フクロウラボを選ばれた小林さんは、休日はキャンプにアウトドアとパワフルな方。フクロウラボに入った理由や、現在取り組んでいる課題まで、たっぷりとお話を聞きました。

人事は誰かの“成長スイッチ”を押せる仕事

──フクロウラボの人事部門に新しいマネージャーの方が入社されたと聞いて、お話を伺うのを楽しみにしていました。早速ですが、これまでのキャリアからお話を伺っていきたいと思います。

僕のキャリアはこの会社で9社目。最初のキャリアはホテルマンでした。いらっしゃるお客様を出迎える仕事から徐々にバックオフィスを任されるようになり、そこで出会ったのが人事の仕事でした。それからは、人事を軸にさまざまな会社でキャリアを積んできました。

時には朝7時から夜中の0時まで働くようなハードな働き方をしたこともありました。その時期は確かに大変ではありましたが、成長している実感がありとても楽しかったのを覚えています。けれどその頃にひとりめの子供が生まれて、改めて仕事のあり方を考えさせられました。それからは、仕事とプライベートのバランスを大切にしながら人事の仕事を続けてきました。

──このキャリアの中で、人事の仕事の面白さを見つけた時はいつでしたか。

上場を目指すスタートアップで人事をした時のことです。ビジネスモデルが秀逸で、規模感は今のフクロウラボと同じくらいでしょうか。組織の拡大を目前にしながらも、「人」の問題が噴出している状態でした。そんな会社に一人目の人事として入社し、少しずつ課題を解決しながら3年間で200人を超える規模に組織を拡大したのです。それまでは自分自身が成長する実感が仕事の面白さの大部分を占めていましたが、この時に組織が拡大すること、それにより立ちはだかる壁を乗り越えるやりがいを感じることができました。

組織って、人と同じで生き物なんだな、と改めて認識しています。常に変化し続ける上に、体調のように良い時期と悪い時期がやってくる。一般的にあると言われる組織人数に応じた課題もほぼその通りに降りかかります。“目的や目標を共有し達成に向けて行動する人の集まり” である点はどんな組織も同じですが、特にスタートアップやベンチャーの組織においては、事業の成功確度や速度を高めるためにひとりひとりの“成長スイッチ”を見つけ押し、それを継続することの重要性を身をもって体験してきました。

人事の仕事の面白さは、採用、育成、制度、労務の様々な施策の要素が関わり合って、組織やひとりひとりの“成長スイッチ”を押すきっかけづくりや支援する役割を担えること。まさに、フクロウラボが掲げている「エンパワーメント」が自身のミッションとしてもしっくりきています。

安定していた環境を捨てて飛び込んだ
フクロウラボの魅力

──フクロウラボとの出会いについて教えてください。どのようにフクロウラボを知ったのですか?

CFOを務める竹下さんと以前同じ会社で仕事させていただいた経験があり、人事部門の牽引役が必要だということでお声かけいただきました。お声かけと言っても、メッセージアプリで「元気? ご飯に行こう」と気軽なお誘いをいただいて。そこで竹下さんと久しぶりの再会を果たし、フクロウラボという会社や、ビジネスモデル、組織について詳しく教えていただきました。

──この時フクロウラボに抱いた印象はどのようなものだったのでしょうか。

インターネット広告業界にいたので、事業内容やその伸び代があることをすぐに理解できました。新規事業への挑戦も含め野心的で面白い会社だなと感じた一方で、組織的な課題があることもわかりました。これにも職業柄わくわくさせられましたね。けれど、2回断ったんですよ。

──そうなんですか?

前職で任されていたロールやミッション、働く環境を考えると仕事を辞める理由がなかったのです。大手企業傘下の会社で安定していることもありましたし、互いを尊重しあえる上司・同僚・メンバーたちが居る。とても居心地が良く仕事が楽しくて、ここが自分の人事キャリアの終着点だと感じていました。けれど、そこで竹下さんに「本当にそのキャリアでいいの? 僕はそうじゃないと思うよ」と言っていただいて。改めて自らのキャリアを振り返ってみると、上場する瞬間をその組織で見たことがなかったり、経営にダイレクトに参画したことがなかったりと、少し心残りを感じました。安泰な環境で“あがり”を目指すより、40代の過ごし方をもっと挑戦できる環境で過ごしてみたいと思ったのです。

──安定していた環境を捨てさせるほどの、フクロウラボの魅力は何だったのでしょうか。

まず、市場や事業の伸び代です。インターネット広告市場とその中でのアフィリエイト広告市場そのものが伸びていますし、主軸事業であるCircuit Xはアプリ案件中心のクローズドASPという立ち位置で、グローバル最大手の広告効果測定ツールを提供するAppsFlyer社の広告効果ランキングで上位にランクインするなど、プロダクトそのものの信頼性や競合優位性が十分にあると感じました。

一方で、組織に対する人事的なアプローチにはまだまだやれる余地がたくさんありそうだったのも事実です。事業成長のポテンシャルをポテンシャルのまま終わらせず、「今いる人」と「これから迎える人」に対して“成長スイッチ”を押すきっかけづくりや支援する役割が担えて、もし機能したら、どれだけ会社が伸びていくんだろう..とわくわくした自分が居ました。さらに、一緒に働くメンバーが組織課題に真剣に向き合っている、フクロウラボをより良くしたいという真っすぐな人たちだったことも大きな後押しになりました。会社への愛情に満ちたメンバーの“成長スイッチ”を押すことも大きなやりがいになると感じたのです。

──フクロウラボの人事チームのみなさんも、入社の決め手のひとつだったんですね。

もちろんです。「何をするか」と「誰とするか」は自分の中でも大切にしています。フクロウラボのメンバーを表すのによく「素直でいいやつ」と言われますよね。入社前に人事チームのみなさんとミーティングをしてみると、まだ入社していない僕に現在の組織課題や考えている施策を率直に相談してくれて、私のアドバイスを受け止め「やってみます!」と即答してくれたのです。メンバーからすると、社外で年齢が上の初めて会った人から耳の痛い話を受けているはずなのに、むしろ前のめりで色々話を聴いてより良い施策を講じたいという熱意を感じました。Valueにある”コトに向き合う” ”配慮し合う” ”期待を超える” ために、日々行動されているように感じましたし、「素直でいいやつ」だからその行動が出来る。本当に実現されていて素晴らしいなと思いました。
そしてこのメンバーがより力をつけられれば、組織課題だけでなく、本人たちのキャリアを明るいものにできると思いました。

キャリアには4つの成長ステップがあります。それが「作業者」「運用者」「企画者」「戦略者」です。これにそれぞれのメンバーを採用、育成、制度、労務のそれぞれの領域でプロットしてみると、メンバーごとの成長の道筋が見えてきます。今自分がどのフェーズで、どの知識や経験が足りていないのか。どうすればそのフェーズを上げられるかを一緒に考えることでみんなの成長に貢献したいと考えました。

「素直でいいやつ」の先へ。描いているフクロウラボの未来

──実際に入社されてみて、フクロウラボの事業や組織の“現在地”が見えてきた頃なのではないかと思います。現在、小林さんの目にフクロウラボはどう映っているのでしょうか。

まず、事業については成長の“踊り場”にいるのではないかと思います。既存事業が堅調に推移している今の状況下だからこそ、あえて会社として非連続な成長を狙いにいく局面と認識しています。新たな事業創出のための投資については積極的かつ判断が早いなと感じる場面は多々あるので、近未来にはフクロウラボという会社が世の中にもっと広まって、価値提供の総量が大きくなっている世界が訪れるのでは、とわくわくしています。

組織については、「素直でいいやつ」だけではない要素をより活性化させる
組織づくりが次の課題なのではないかと思います。例えば、本当の意味で心理的安全性を磨きこむこと。社内の誰にでも気軽に相談でき、協力して成果に向かえる気持ちよさは活かしつつも、より一層顧客への提供価値にこだわり、"事業成長"を主語にした建設的な議論がさらに増えていけば、
フクロウラボを次のフェーズに連れて行ってくれるはずです。

──なるほど。人事部のマネージャーとして、小林さんがそのために描いている展望を教えてください。

まずは、人事部そのものをエンパワーメントすること。僕らのチームの顧客はあくまで社内の皆さんですが、期待を把握し期待に応えられているか。まだまだ道半ばであると考えています。なので、「自分ごと化」「まずは動く」「価値貢献の最大化」の3つを軸に、人事チームのスタンスを決めました。これをもとに人事チームを提供価値に強くこだわるチームにしていきます。

次に、組織そのものをエンパワーメントすること。重要だがこれまで手をつけられていなかった「Mission・Vision・Value・Fukurou way」の見つめ直しや組織再編などの、会社そのものを未来起点で変えていくような構想と施策に中長期的に取り組んでいくつもりです。ここでお話できる範囲はここまでですが、フクロウラボが“踊り場”を乗り越え次のフェーズに向かう大切な時期。これからが楽しみです。

(取材・写真:出川 光)

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