フクロウラボの経営陣がビジネスセンスを磨くために読んだ本を紹介します
約1年前、監査役であった竹下 謙治さん(現在は取締役CFO)に、「経営チームに必要な本、参考になりそうな本はどれですか?」と代表の清水さんが尋ねたところから始まった輪読会。竹下さんが選書した課題図書を読み、その本から学んだことや所感、疑問点をシェアして、ビジネスセンスを身に着けようと勉強会「竹下塾」が生まれました。
いろいろな上場企業を見て、多くの経験をしてきた竹下さんが、今のフクロウラボに必要な本、参考になりそうな本を竹下塾では多数取り上げてきました。
今回は竹下塾に参加した経営陣を含め部長、マネージャー、メンバーの感想付きで課題図書に取り上げた4冊を紹介します。
竹下塾で学んだ課題図書はこちら
「ストーリーとしての競争戦略ー優れた戦略の条件」
戦略の真髄は、思わず人に話したくなるような面白いストーリーにある。多くの事例をもとに「ストーリー」という視点から究極の競争優位をもたらす倫理を解明。
【感想】
「ほー、なるほどなぁ〜。」が多かった本。ポジショニングと組織能力の2つを明確にして、戦略ストーリーに落とし込むことが重要で、競争優位を作り出すことで持続的利益が生み出せるんだという話が、なんかすごく腹落ちしました。
「良い戦略、悪い戦略」
「実行」と直結しているか?「単純明快」で「単刀直入」か?戦略思想を大家が伝授。
【感想】
戦略って言葉自体はよく聞くけど、本を読んで改めて事業進行・事業拡大のためには戦略がとても重要なものだし、設定するのが難しいものだなと感じた。
この本では、良い事例、悪い事例含めていろんな企業の戦略事例を見て学べるところが良い。
「投資される経営 売買(うりかい)される経営」
経営者からは見えづらい投資家の本性や生態・分類を明らかにした上で、長期投資家の投資ロジックをすべて公開。長期投資される経営と短期売買される経営の分岐点とはなにかを明らかにします。
【感想】
投資や経営の世界を全然知らなかったので、こういうことを考えて経営や投資をやっているんだ!と知れた印象深い本です。経営陣が何を考えてやっていかなければならないのか、投資家からどんなことを求められているのか、ざっとニュアンス理解できたと思います。
「だから僕たちは、組織を変えていけるーやる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた」
世界の経営学、組織論、リーダー論によって解き明かされる、たったひとりから組織をかえていくための超実践的メソッド。
【感想】
組織という形のないものに対して、体系的に順序立てて、考え方や取り組み方を学べて参考になりました。マネージャー研修で読み合わせに活用できそうな本だと思いました。
竹下塾、参加者からの声
ちなみに、本を読むだけでビジネスセンスは身につくの? 竹下塾に参加して、実感したことをきいてみました。
竹下さんのインタビューでもあったように、経営陣内で言葉の定義が揃うことが大事。目に見えないものを揃えることは大変ですが、そのために本から言葉にして同じ視点を持つ。読んで、感想をシェアし、目線合わせに本を活用するってとても良い方法ですね。
さらに、経営陣ではない参加メンバーからの声をきいてみました。
人数も増えて、物理的にも席が遠くなり、なんとなく経営陣との距離がある気がする日々ですが、竹下塾では経営陣側の考え方が聞ける良い交流機会になっています。
豊富な知識や経験がある竹下さんと、経営に携わったことのないメンバーと知識の差があるのは当然で、その感覚を埋めるための勉強会。本の内容から学ぶことはもちろんですが、メンバーも経営陣も一緒に学ぶことが組織づくりに役立つ勉強会だと分かりました。
以上、読書して過ごす夏におすすめのビジネス書の紹介と、輪読会のススメでした。
(文章:中村 恵子)
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